瀬戸内国際芸術祭2013「小豆島」の1。瀬戸内国際芸術祭2013「小豆島」の3。

2013年10月27日

瀬戸内国際芸術祭2013「小豆島」の2。

おいっす。

瀬戸内国際芸術祭

肥土山から土庄の街なかへ戻ります。

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瀬戸内国際芸術祭2013 小豆島編の2

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土庄郵便局
会期中は壁に切手をペタペタとデコラティブ。

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瀬戸芸の作品ではないけれど、こういった連動したイベントとかって、祭の気分を高めますね。
街中ワクワクするみたいな。

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◆つぎつぎきんつぎ / 岸本真之

あらま、こんなところにきんつぎが。
前回はこまめ食堂近くに展示されていた作品です。
この場所の他にも展示しているらしいです。

さて、この土庄という街ですが、どうも街にサブタイトルが付けられているみたいなのです。
その名も「迷路のまち」
昔々南北朝の時代の戦のとき、敵襲に備えて路地を迷路のごとく張り巡らせたのが発端。
以前はそのような街もたくさんあったらしいのですが、現存するのは数少ないとか。
どのくらいの迷路かというと、夜になると住人でも道に迷うほどのレベル。
…って、単に街灯が少ないだけじゃ??(失敬だなキミは)

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迷路のまちのシンボル西光寺。
赤すぎます。

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その横の路地を入りますよっと。
こんなところに何があるのか?
果たしてこの道で合っているのか?
さすがに迷路。
とまでは迷いこんでいませんが…。

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◆迷路のまち~変幻自在の路地空間~ / 目

MeiPAMというアート集団がコーディネートして、目というクリエイティブ集団が制作した、迷路のまちという名の作品。
なんのこっちゃよくわかりませんが、どうやらこの建物の中が作品てことらしいです。
一見昔ながらのタバコ屋さん。
そのカウンターにステップが付けてある。
ここから身を屈めて入るのです。
なんでまたそんな特殊な入口なのか?と不思議に思うでしょ。
もうこの時点から「おかしなこと」が始まっているのですよ。

内部は撮影禁止。
瀬戸芸は結構撮影OKな作品が多いのですけど、ここは☓。
何やケチくさいなぁと思う事なかれ。
中に入ればわかります。
その”仕掛け”の妙に。
このタネが最初から明かされてたらオモロもなんともないわ。
だから撮影禁止。

古い建物なんですが、中身は縦横無尽に手が入っており、まさに迷路。
外見からするとさほど広くもなさそうですけど、驚くほど出口までが長い。
タバコ屋のカウンターを越えて中に入り、階段を登って2つ目の部屋へ。
そこにある洋服タンスを開いてください。という指示が出されます。
人気のない民家、しかも生活感がありありと残っているような人んちを忍び足で探る行為に、背徳感と言いましょうか、恐怖感と言いましょうか、ドキドキしつつタンスの扉を開くとそこに…!!
その後もお風呂や居間、台所など、ここはビックリハウスか!?と思わせる仕掛けがたくさん。
狭い民家のはずですが、とにかく現在位置が把握できない。
いったいオレはどこにいるのか?
普通、初めてひとんちを訪ねても、その間取りとかってだいたいは掴めるでしょ?
それがまったく掴めない。
どこがどこに繋がっているのか。

これは楽しい!
体験型アートスペースとしてすこぶるよく出来ている。
扉の向こうが想像もつかない場所へと繋がる快感は、実在するどこでもドアのよう。
これは是非とも体験してもらいたい作品です。
これだから現代アートって止められないわ。

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MeiPAM01。
右の円柱内部の階段から屋上へ、そして左の蔵(アートスペース)へと続くギャラリー。
面白そうだったけど時間の都合上入館は無しよ。
古い街にユニークな仕掛けを施し、活気を生む。
アートによる街の活性化がここでも展開されています。
ちなみにお向かいはカフェです。

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ギネスブック認定、世界一狭い海峡 土渕海峡。
川ではありません。

そんなところで迷路のまちは以上です。

今日のうちに周れるだけ周る。
じゃないと明日がしんどい。
ここから車で三都半島を目指します。




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◆stories –House- / 赤坂有芽

一番遠いところから三都半島巡りを始めます。
影、光。
古民家を展示スペースとする場合、一番特色が出しやすいのがそれらを活かした作品。
真っ暗ではなく薄暗いからこそ、その場所の風景、風合いと溶け合ったインスタレーション作品を作りやすいのでしょう。
床や壁、ふすまに投影された影の物語。
優しくもあり寓話的でもある。
庭の整地っぷりも素敵でした。

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◆夕焼けハウス:言語が宿る家 / ジェームズ・ジャック

どこに言葉が宿っているのか?
それはこの中で流れているドキュメンタリー映像を見ればわかります。
言葉は”ある”のではなく”宿る”というのがミソ。
時間のない方はこえびおばちゃんに聞きましょう。
ま、聞かなくてもいくらでもしゃべってくれるけどw

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◆Story of the Island − 林千歩《エイリアンズ VS ティーチャー〜二十四の瞳を救え!!〜》 東京藝術大学プロジェクト

東京芸大の学生&卒業生がここ三都半島に滞在して作製した作品のひとつ。
オブジェと映像作品。
ちょっと他の瀬戸芸アートとは毛色が違いますね。
なんて言えばいいでしょうか、失笑モノ?Z級シネマ?アバンギャルドを逆手に取りそこねて大怪我??
この緩さと熱さは結構好き。
賛否両論あるだろうクセの強い一品。

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ちゃんと壁からも出てきてんだぜ。

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◆神様のおなら / 臼井英之 

背後の2つの山をおしりに見立ててその間から定期的におならに見立てた泡を出そうとしたプロジェクトの頓挫した跡。
完成していたらスケールのデカイ作品になっただろうけど、諸事情により断念。
近くの小屋で一度っきりの放屁の映像が流れていました。

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◆小豆島 Story of the Island − 山田沙奈恵《います》 東京藝術大学プロジェクト

三都半島で一番がんばったで賞受賞確実。
がんばると一口で言っても様々ながんばり方があると思います。

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この波打っている模様。
何だと思いますか?
ただの線なのです。
ただ鉛筆で書いただけの。
ただ決して交差していないだけの。
ただたったひとりで書いただけの。

…気が遠くなる前にイライラして死にそう。オレなら。

どれだけ集中すれば描けるのだろうか。
毎日何時間も、線と線が重ならないように、1mmもないくらいの隙間で描き続ける根性。
これは苦行ですか?
その先に何か見えてくるのですか?
この完成したものが作品というより、描く行為そのものがアート。

ちなみに波のように色の濃くなっている部分は線と線が密になっているところです。
自分の肩幅より少し狭い間隔で、画面の上から下にひたすら引いていったそうです。
見ているだけで腱鞘炎になるわ。

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◆小豆島 Story of the Island − 高原悠子《事物》 東京藝術大学プロジェク

大きなオブジェ。
石の本(クリップ?)に鳥が挟まれているように見える。
これをどう解釈したらよいのか。
いかようにも捉えられそうで、またいかようにも捉えることはできそうにない。
何かよくわからないものがそこに存在する。
その不安定さってなんか素敵やん。

三都半島初日はここまで。
ずいぶん駆け足になりましたが、全部周ることに意味があるのか?
ただのスタンプラリーになっていないか?
と自問自答しつつも、ガイドブックだけじゃ伝わらない楽しさが、行けば理解できるって作品があるから、どこを切るとかなかなか踏ん切りが付かないね。
こりゃ2日間じゃ足りないわ。

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瀬戸に沈む夕日とフェリー。
お疲れっした。

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今夜のお宿はこんなところ。

明日もまた三都半島からスタートです。


<to be continued>



epicurean_egoist at 00:00│Comments(2)TrackBack(0) アート | photo

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この記事へのコメント

1. Posted by louboutin homme 60 express   2014年09月27日 04:20
"She is a very talented filly and I don't think that we've seen the best of her so far this season," Weld said. "She has been left in the Champion Stakes and we will give it full thought, but she is a very possible runner."The Fugue taken out of the Arc de Triomphe after overnight rain
2. Posted by 名無しのリーク   2016年07月13日 08:57
香川県ルーちゃん餃子でおなじみのフジフーヅはバイトにパワハラで指切断の重傷を負わせた糞ブラック企業

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