2012年01月13日
輝く!「オレアワード2011」マンガ部門の発表です。
おいっす。
輝く!「オレアワード2011」
ですか?
こんなタイトルだっけ?
でも、ま、続けようじゃないか。
最後はマンガ。
第5位

松本大洋 「Sunny」第1集 (IKKI COMIX)
おとぎ話じゃないのに、リアルでシリアスな物語なのに、どこか寓話チックになるのがこの人の特色。
その手法は鉄コンでもピンポンでも吾でも同じ。
なのに引きこまれるのは、引きの画とアップの画のバランス。
ちゅうか実に映画的な、いや映画以上に映画的なカットのテンポの上手さに尽きる。
決して新しくはないけど、安心、満足の出来栄え。
第4位

福島聡 「星屑ニーナ」1巻 (ビームコミックス)
こりゃ2010年か?
2巻が2011年だからいいっしょ。
この、なんちゅうか喪失感。これが半端ない。
過去に生きた人間の幻想で延々引っ張るノスタルジアに次第に胸焦がれる。
得ようとしても得られないじれったさと、もう手に入らない美しき思い出の中に生きる人々(&ロボット)の悲哀。
未来の話だけど、昔話の懐かしさとセツナサを併せ持つ傑作。
もっともっと評価されてもいいとおもう。
ニーナのかわいさはどんなマンガのヒロインよりも群を抜いている。
第3位

地下沢中也 「預言者ピッピ」(2)
まさか2巻が発売される日が来ようとは思ってもみなかった!
と言えば失礼極まりないが、面白さの半面、広げた風呂敷の畳み方が今世界一気になると言っても過言ではない歴史的金字塔。
かわいらしい絵とグロテスクにならざるを得ないストーリー展開。
そして見えざるものへの畏怖。
いがらしみきおの「アイ」と並んで、他の作家が描きたくても描けない”人間の尊厳”やら”業の深さ””神という名の得体の知れない何か”を真っ向から抉り出そうとする心意気に感嘆する。
と同時に手に汗握るドラマチックな展開で話にグイグイ引き込む演出、読む者すべてをその世界の一部に取り込む手法は、狡猾と表さず天才と呼ぶべき。
3巻はいつ出るのかなぁ。
第2位

しりあがり寿 「あの日からのマンガ」
2011年を語る上で避けては通れない。というかいまだに継続中の、いや、未来永劫この問題と対峙せずにはいられない世代に送るバイブル。
これを読んで、泣いて、笑って、唖然として、死にたいと思って、そして何としてでも生きなきゃ!と考えさせられる。
この時期に真正面からマンガというメディアでここまで意思表明した氏の心意気にも拍手を送りたいし、意思決定を先延ばしする(延命する)メディアの隙を付いての発表もお見事。
この先を生きるすべての人間が一度は読むべき黙示録。
なのに痛烈で爆笑させられてしまうって、どう?
誰が選んでもランキング上位は間違いない。
読み終わった後、しばらくは放心状態でしだいに涙が滲んだ、なんて経験はいまだかつてなかった。
第1位

市川春子 「25時のバカンス 市川春子作品集(2)」
前作「虫と歌」が各所で絶賛された市川春子の短編集2作目。
前作が決してまぐれではなったと思わせる独特の世界観の構築が何よりも素晴らしく、この少女マンガチックな繊細な画で惑うことなきSFミドルウェイを語るというギャップが読むものを魅了して止まない。
まったくもって細くて美しすぎる男子像とか、目眩も覚えるくらいの少女の空想域からは離れないのだけど、それだからこそ描ける繊細な物語というものが、異世界恋愛ものとして目新しくも懐かしい。
なんかこの人のマンガを読むと手塚治虫を連想しちゃうんだよね。
ほとんど手塚マンガを読んだことはないけれど、どこかしら手触りがそんな感じがする。
説明的ではなく散文的な語り口調もイマジネーションを膨らませ、想像力の海に放り込んでくれる。
隙間だらけだけどその隙間すべてに意味があるようで気が抜けない。
にもかかわらず、あまりにも心地良いのでその波に身を任せて気が付けば沖合いまで漂ってしまっている。
美とグロ。
生と死。
根底に流れるテーマはいつも同じ。
だけどもまだまだ進化しつつも、いつまでも新鮮さを失わないというのは奇跡に近い。
朝でも夜でも、夏でも冬でも、あなたが落ち込んで塞ぎこんでいようと、意気揚々と未来の話をいまや語ろうとしているときでも、あらゆる時、場所にもマッチする。
そしてこの先、時代がどう移ろおうとも扉を開けば間違いなく引きこまれる永遠のスタンダード。
ちょっとせつなく、抱きしめたくなるようなビターハーフなおとぎ話。
文句なしで1位です。
なんなら死んだとき棺桶に入れてもらってもよいよ。
とまあ、ある意味無難なランキングですな。
どこでも絶賛されてる作品ばかりですね。
やっぱりどこかで死の影が透けて見えちゃってる作品ってのが2011年の特色かな。
それを真正面から描いてもウザいだけでなので、それをどう間接的に(詩的に)表現するか。
辛すぎる現実から逃避した先に落ちてた空想物語に飛びついたら、現実よりもっと辛辣だった。びっくりした!
みたいな。
とりあえず明日を生きるならば読んでおいて損はしない作品たち。
昔のマンガをかなり古本屋に処分をしている今のオレが本棚にしまうことを決定したこれら。
気になったら手にとってみてみてください。
そして明日の経済を回そうではないか!
なぁ諸君。
(偉そうだなおい)
輝く!「オレアワード2011」
ですか?
こんなタイトルだっけ?
でも、ま、続けようじゃないか。
最後はマンガ。
第5位
松本大洋 「Sunny」第1集 (IKKI COMIX)
おとぎ話じゃないのに、リアルでシリアスな物語なのに、どこか寓話チックになるのがこの人の特色。
その手法は鉄コンでもピンポンでも吾でも同じ。
なのに引きこまれるのは、引きの画とアップの画のバランス。
ちゅうか実に映画的な、いや映画以上に映画的なカットのテンポの上手さに尽きる。
決して新しくはないけど、安心、満足の出来栄え。
第4位
福島聡 「星屑ニーナ」1巻 (ビームコミックス)
こりゃ2010年か?
2巻が2011年だからいいっしょ。
この、なんちゅうか喪失感。これが半端ない。
過去に生きた人間の幻想で延々引っ張るノスタルジアに次第に胸焦がれる。
得ようとしても得られないじれったさと、もう手に入らない美しき思い出の中に生きる人々(&ロボット)の悲哀。
未来の話だけど、昔話の懐かしさとセツナサを併せ持つ傑作。
もっともっと評価されてもいいとおもう。
ニーナのかわいさはどんなマンガのヒロインよりも群を抜いている。
第3位
地下沢中也 「預言者ピッピ」(2)
まさか2巻が発売される日が来ようとは思ってもみなかった!
と言えば失礼極まりないが、面白さの半面、広げた風呂敷の畳み方が今世界一気になると言っても過言ではない歴史的金字塔。
かわいらしい絵とグロテスクにならざるを得ないストーリー展開。
そして見えざるものへの畏怖。
いがらしみきおの「アイ」と並んで、他の作家が描きたくても描けない”人間の尊厳”やら”業の深さ””神という名の得体の知れない何か”を真っ向から抉り出そうとする心意気に感嘆する。
と同時に手に汗握るドラマチックな展開で話にグイグイ引き込む演出、読む者すべてをその世界の一部に取り込む手法は、狡猾と表さず天才と呼ぶべき。
3巻はいつ出るのかなぁ。
第2位
しりあがり寿 「あの日からのマンガ」
2011年を語る上で避けては通れない。というかいまだに継続中の、いや、未来永劫この問題と対峙せずにはいられない世代に送るバイブル。
これを読んで、泣いて、笑って、唖然として、死にたいと思って、そして何としてでも生きなきゃ!と考えさせられる。
この時期に真正面からマンガというメディアでここまで意思表明した氏の心意気にも拍手を送りたいし、意思決定を先延ばしする(延命する)メディアの隙を付いての発表もお見事。
この先を生きるすべての人間が一度は読むべき黙示録。
なのに痛烈で爆笑させられてしまうって、どう?
誰が選んでもランキング上位は間違いない。
読み終わった後、しばらくは放心状態でしだいに涙が滲んだ、なんて経験はいまだかつてなかった。
第1位

市川春子 「25時のバカンス 市川春子作品集(2)」
前作「虫と歌」が各所で絶賛された市川春子の短編集2作目。
前作が決してまぐれではなったと思わせる独特の世界観の構築が何よりも素晴らしく、この少女マンガチックな繊細な画で惑うことなきSFミドルウェイを語るというギャップが読むものを魅了して止まない。
まったくもって細くて美しすぎる男子像とか、目眩も覚えるくらいの少女の空想域からは離れないのだけど、それだからこそ描ける繊細な物語というものが、異世界恋愛ものとして目新しくも懐かしい。
なんかこの人のマンガを読むと手塚治虫を連想しちゃうんだよね。
ほとんど手塚マンガを読んだことはないけれど、どこかしら手触りがそんな感じがする。
説明的ではなく散文的な語り口調もイマジネーションを膨らませ、想像力の海に放り込んでくれる。
隙間だらけだけどその隙間すべてに意味があるようで気が抜けない。
にもかかわらず、あまりにも心地良いのでその波に身を任せて気が付けば沖合いまで漂ってしまっている。
美とグロ。
生と死。
根底に流れるテーマはいつも同じ。
だけどもまだまだ進化しつつも、いつまでも新鮮さを失わないというのは奇跡に近い。
朝でも夜でも、夏でも冬でも、あなたが落ち込んで塞ぎこんでいようと、意気揚々と未来の話をいまや語ろうとしているときでも、あらゆる時、場所にもマッチする。
そしてこの先、時代がどう移ろおうとも扉を開けば間違いなく引きこまれる永遠のスタンダード。
ちょっとせつなく、抱きしめたくなるようなビターハーフなおとぎ話。
文句なしで1位です。
なんなら死んだとき棺桶に入れてもらってもよいよ。
とまあ、ある意味無難なランキングですな。
どこでも絶賛されてる作品ばかりですね。
やっぱりどこかで死の影が透けて見えちゃってる作品ってのが2011年の特色かな。
それを真正面から描いてもウザいだけでなので、それをどう間接的に(詩的に)表現するか。
辛すぎる現実から逃避した先に落ちてた空想物語に飛びついたら、現実よりもっと辛辣だった。びっくりした!
みたいな。
とりあえず明日を生きるならば読んでおいて損はしない作品たち。
昔のマンガをかなり古本屋に処分をしている今のオレが本棚にしまうことを決定したこれら。
気になったら手にとってみてみてください。
そして明日の経済を回そうではないか!
なぁ諸君。
(偉そうだなおい)
